杉山仁彦(よしひこ)

名古屋芸術大学の学生です。

主に陶器の作品を中心に制作しています。
私は制作をしている時「粉」と言うキーワードを大切にしています。粘土や釉薬など、陶芸で使われる様々なものが粉を元に構成されています。粉の塊を引き、粉の形状を多種多様に変化させ、本体に付着させていき、焼成する。そのような視点の変化によって、「もの」の見え方が大きく変わります。本来、「粉」と言う形状は外部の影響を強く受け、いとも簡単に姿を変えてしまいますが、その一瞬しか見れないはずの景色を切り取り作品として残すことで、人工物の中にも実感できる自然の表情をいろいろな人に感じて欲しいと思い制作しています。